イギリス人ネイティブ講師による江別の英語教室アリスターです。
イギリスの学校給食ってどうなっているのでしょうか?そもそも日本みたいな給食制度はあるのでしょうか?どんなメニューなの?色々な疑問が沸きますよね。
今回は、2児の母でイギリスの小学校でアシスタントティーチャーにも従事しているArada Smith さんにイギリスの学校給食や現状について寄稿頂きました。
(For English leaners) 英語原文はこちら
英語学習者の方は先に英文を読んで後で日本語訳を読んでみてください。
(高校程度のレベルです)
イギリスの学校給食について
著者 Arada Smith
詳しい プロフィールはこちら
【小児の4人に1人以上が肥満!】
英国および世界中の多くの国では、小児の肥満率が上昇しています。 2021/22年には、受容年齢の子供(4~5歳)の10.1%が肥満に分類され、12.1%が過体重に分類されました。 2021/22 年には、6 年生(10 ~ 11 歳)の 23.4% が肥満に分類され、14.3% が過体重に分類されました。 * 低栄養や高度に加工された食品などの劣悪な食生活、活動性の低いライフスタイルも一部原因となっています。
【有名人による給食改善キャンペーンで劇的に変化】
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2005年、有名シェフのジェイミー・オリバーは、英国の一部の学校の給食のひどい基準に注目しました。 同氏は、学校の調理師が子どもたちに健康的なメニューを提供できるよう支援し、子どもたちが授業の学習や集中力を高めるためにきちんとした食事をとることの重要性について議論しました。 彼はまた、政府に対し小学生年齢の子供たちへの無料学校給食の提供を継続するよう訴えました。
【低学年には無料でおやつや給食を提供】
イギリスでは、2 年生 (6 ~ 7 歳) までの幼児学齢期の子供たちに、朝のおやつとして果物や野菜が無料で提供され、学校給食も無料で提供されます。 3 年生以降は、低所得世帯にのみ無料の学校給食が提供されます。 多くの学校閉鎖があった新型コロナウイルスのパンデミック中、マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッドのサッカー選手)は、低所得世帯に対し、学校休暇中も無料の学校給食券を受け取り続けるようキャンペーンを展開し、成功を収めました。
【給食にはどんなメニューがあるの?】
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典型的なイギリスの学校給食にはどんなものがありますか?
小学校 (4 ~ 11 歳) では、子供たちは自宅からお弁当を持参するか、学校の食事をとるかを選択できます。 通常、肉、ベジタリアン、またはサンドイッチのオプションから選択できます。 典型的なメニューには、ビーフ ボロネーゼ、チーズ ペストリー、ハム ロールなどがあります。 野菜やサラダも選べ、その後にデザートも選べます。 デザートにはヨーグルトやフルーツが含まれることもありますが、ケーキやビスケットが含まれることもよくあります。
中学校(11 ~ 18 歳)では通常、子供たちは親が口座にお金を払い、休み時間や昼休みに食べたいものを選ぶことができます。 通常、この選択肢には、サンドイッチのオプション、温かい食事のオプション (フィッシュ アンド チップスなど)、または軽食のオプション (パスタ ポットやカレー ポットなど) が含まれます。
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【食事以外にも健康的なライフスタイルが重要】
子どもたちが幼い頃に健全な選択の仕方を教え、10代に入る頃には自分で賢明な選択をするための知識を身につけておくことが重要です。
おやつを食べるのは悪いことではありませんが、アクティブで健康的なライフスタイルを送ることが重要であり、一日中座ってテレビを見たりコンピューターゲームをしたりしないことが重要です。
子どもたちにスポーツへの愛情を植え付け、幼い頃からさまざまなスポーツに触れさせるには、学校体育部門の役割が不可欠です。 私たちが食べるものについて心配しすぎないようにするために、親が週末のサッカークラブやクリケットクラブなどの課外活動を奨励することが重要です。 私たち全員が肥満の波を食い止め、若い頃から健康的な習慣を身につけることができます。
*参照 NHS デジタル
Arada Smith
英国在中、バーミンガム大学卒業、マーケティング業界で活躍後、現在はティーチングアシスタントに従事
13 歳と 10 歳の 2 人の子供の母親
【あとがき】
低学年が無料で給食やおやつを食べられるのは素晴らしいですね!
イギリスでは2008年に初めて学校の栄養指標が定められたとの事。
それまで、統一した学校給食の指標というのがなかったのが驚きですよね!各学校の裁量に任されている部分が多く、栄養面についても徹底されていなかった様です。
イギリスの給食はカフェテリア形式なので、その日のメニューを必ず皿に盛らないといけない、という事はありません。野菜嫌いの子は一切食べなくても誰にも怒られず、個人の判断にゆだねられる部分は大いにあるかもしれません。それでもここ20年くらいで栄養バランスの取れたメニューシフトするなど、とてもよい方向へ進んでいるようです。ハムサンドやボロネーゼなど、紹介していただいたメニューはどれも子供が好きそうなメニューですね!
参照:ジェイミーオリバーのCampaigning over the years
In the United Kingdom and in many countries across the world we are seeing rising childhood obesity rates. In 2021/22, 10.1% of Reception age children (age 4-5) were classed as obese with 12.1% classed as overweight. In 2021/22, 23.4% of Year 6 children (age 10-11) were classed as obese with 14.3% classed as overweight. * Poor diets with low nutrition and highly processed foods as well as less active lifestyles are partly to blame.
In 2005 celebrity chef Jamie Oliver highlighted the terrible standards of school meals in some UK schools. He supported school cooks in making healthier menu options available to children and discussed the importance of children having a decent meal to aid learning and concentration in lessons. He also campaigned for the Government to continue to provide free school meals to primary school age children.
In the UK free fruit or vegetables for morning snack as well as free school meals are provided for infant school age children, up to Year 2 (age 6-7). From Year 3 and upwards free school meals are only provided for lower income households. During the covid pandemic when there were many school closures Marcus Rashford (a Manchester United footballer) successfully campaigned for lower income families to continue to receive free school meal vouchers during school holidays.
What is included in a typical school meal in the UK?
In primary schools (age 4-11), children can choose to take in a packed lunch from home or to have school dinners. There is usually a meat, vegetarian or sandwich option to choose from. A typical menu might include a choice of Beef Bolognese, Cheese Pastry or Ham Roll. There is also a choice of vegetables and or salad, followed by a choice of pudding. Pudding may include yoghurt or fruit but often a cake or biscuit.
In secondary schools (age 11-18) children usually have an account that parents pay into and they can then choose what they wish to eat at break and lunchtimes. This choice usually includes a sandwich option, hot meal option (e.g. fish and chips) or lighter snack option (e.g. pasta pots or curry pot).
It is important that we teach children when they are young how to make healthy choices, so that by the time they enter their teenage years, they are equipped with the knowledge of how to make sensible choices for themselves.
There is nothing wrong with having a treat, but it is then important to lead an active, healthy lifestyle and not sit around watching tv and playing computer games all day.
The role of school PE departments is essential to instil in children a love of sport and expose them to a wide variety of sports from a young age. It is important for parents to encourage extra-curricular activities such as weekend football clubs or cricket clubs so that we are not having to worry too much about what we eat. We can all help to stem the obesity wave and develop healthy habits from a young age.
*Source NHS Digital
Arada Smith
Mum of two children aged 13 and 10, living and working in the UK.
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